ロゴ 学習活用のためのヒント集

片言の英語を話す

片言で良ければスマホにまかそう

Google翻訳というアプリがあります. みなさん当然のこととして知っていると思いますが,スマホには電話機能があります. ということはマイクとスピーカーを内蔵しているわけです. だから,スマホは音声を聞き取ることもできるし,音声を発することもできるわけです. そしてスマホにはコンピュータの頭脳を持っています.

その結果,従来からテキスト入力に対して翻訳のできた翻訳アプリGoogle翻訳の自然な発展として,音声入力と音声出力に対応したのです.

Google翻訳に「こんにちは」と話しかければ「Hi, There」と(音声で)答えてくれます. つまりスマホを介すれば,片言の日本語と英語のやりとりが可能になってしまったのです. みなさんの周りには「片言でもいいから英語をできるようになってくれ」とおっしゃる先生方,そして企業人が少なからずいらっしゃいますが,そのレベルであれば,もうスマホが代用できるようになってしまったわけです.

英語と日本語の例だけ書きましたが,Google翻訳は20ヶ国語近くに対応しています.

カメラ活用のアプリ

同じ翻訳という機能でも,カメラと組み合わせれば,街の看板や新聞を撮影すれば,望みの言語で表示するアプリも登場しています. 現在,日本語翻訳のものは不十分ですが,今後急速に整備されてくるでしょう.

英語をどう使えるようになるか

そんなわけで「英語を使えるようになりたい」という思いも,何を目標にするのか判断に悩む時代になりました. 気持ちだけなんとなくできれば,という程度だとスマホがあれば不要なレベルの能力になってしまったんですね. 一方で社会制度はだいたい10年前ぐらいの要請に対応して動いています. 例えば小学校での英語は必修になりますが,お遊戯程度の授業を週に1回やる程度のことが,スマホで自動翻訳のできる時代にどれだけの貢献があるか考えて見てください.

例えば就職難のはなはだしい韓国の大学生の中には,1年間休学して半年間とかの英語留学をフィリピンなどの学費・生活費の比較的安い国でしてくることで就職に有利なスキルとしようという人も少なくないそうです.(参考:大石哲之『英語もできないノースキルの文系はこれからどうすればいいか』(PHP新書,電子書籍あり))

ある意味,ドラえもんの「翻訳こんにゃく」のできつつある時代に,みなさんはどう英語に取り組みたいですか?