ヘルプの心得
相談先が解決しやすい質問をできるようになろう
学生相談室に行くような心身の問題と違って,機器に関するトラブルは,
- 再現性がある
- 相手に関係なく同じメッセージを表示する
という特徴があります. (だから詐欺サイトや占いサイト,あるいは勧誘メールがあなた相手にメッセージを語っているようでも,実はメッセージを読むあなたの錯覚です.)
ですので,逆に(再現性があるはずの)操作や(繰り返し同じ表示をするはずの)メッセージ を正確に記録して伝えれば,あなたが持ち込んだ相談の解決される可能性は高くなるはずです. 解決にいたる時間も短くなるはずです. 今では携帯電話のカメラもよくなりました.何かあったらパチリと撮影して記録に残したらどうでしょう.
そして質問するときのこうした準備の習慣は,社会生活においても,あなたの能力や価値をおおいに高めてくれることでしょう.
ヘルプサポートの人は何でも知っているので,やったことのメモがなくても助けてくれる. 答えを見る
助けるのが難しい質問
「何か変な...助けてください」
何か困っていると伝えたい,そういう気持ちはわかります. しかし,あなたが見たことが異状であると確実に判断できるだけの知識を,あなたはもっていますか? 困ったことに初心者の人ほどこうした質問をすることが多く,相談を受けた人も何もしてあげられないことが多いのです. それはあなたが操作したことの正常な帰結かも知れないのです.
相談にこないでください,といっているのではないので安心ください. あなたを助けたいと思っている相談者をがっかりさせることが明らかなことをなるべく避けよう,といっているのです. なるべく正確な記録があってこそ,相談者もいっしょに解決に向かうこができるのです.
もちろん「火を噴く,焦げ臭い」等,情報機器でなくても異常な事態に対しては,防災の問題として速やかに関係箇所に連絡してください.
ピアサポート室は救急箱?
「転ばぬ先の杖」ということわざがあります. パソコンで本当にたいへんな目に会う人の大半は,パソコンの普通の状態とそうでないときの状態の区別がつかないために,悪化の兆候を見逃していることが多いものです.
だからといって,何が異状かを簡単につかむことも,なかなかに難しいことです. そこで,ピアサポート室への頼り方の一つとして「何となくこんなことができたらいいな?」という,あなたの話をしに尋ねてみてはどうでしょう?
あなたのパソコンへの経験値があがることを通じて,あなたのパソコンの健康状態も管理しやすくなるというものです.