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テレビ/パソコンは要らない?

テレビとパソコンとケータイと

テレビは要らない?

パソコンに地上波デジタル(地デジ)チューナーを接続,あるいは内蔵してあれば,テレビ放送を見ることができます.

また,インターネットの常時接続があれば,インターネット経由で Gyaoなどの放送再配信サイトを利用したり,NHKなどのサイトが提供する最新ニュースも見ることができます.

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あなたのライフスタイルでテレビは何のために必要なのか,というところでしょう. なお,大学の授業ではテレビ放送を批判的に扱うものがいくつも開講されており,授業の題材として接する機会も増えることでしょう.

ワンセグ携帯とテレビ

日本放送協会(NHK)ではワンセグ放送視聴機能付き携帯電話(ワンセグ携帯)の所有者に対して,それが確認できた場合,受信料の請求をしています.

さて,みなさんの中には大学入学を機に一人暮らしを始めた人も多いと思いますので,社会生活に関わる法律問題について「誰かがこう言っていた」ではなく,みなさん自身に関わる問題を適切に考える材料に,主な論点を簡単に説明しておきましょう. みなさんが興味をもった理由をもっと詳しく調べてみてください.

先に結論です. この問題は現状ではグレーゾーン,つまり未解決問題です. その内,最高裁判所判例により確定するかも知れませんが.

NHK側の主張:
放送法の定めるところにより,テレビ放送受信機能をもった機器(受信装置)であるワンセグ携帯に関しては,その設置者である所有者に対して受信料請求できる.
法律解釈論議:
放送法の定める「設置」には,移動機器であるワンセグ携帯は当たらないため,支払い義務はない.
プライバシー論議:
テレビ放送受信のために設置されている機器以外のものを調べる権利は,NHKにはない. したがって,どのような携帯電話をもっているかを調べる権利をNHKはもたない.
憲法的論議:
そもそも NHKに対して受信料徴収権が許されている理由は,NHKがユニバーサルサービス(郵便や電力・水道などの社会インフラの類)の提供者として,その義務であるインフラ整備遂行を担っているからである(放送法の憲法部分). 移動受信装置であるワンセグ携帯に対しては NHKが難視聴対策を行うなどのユニバーサルサービスの対象となり得ないので,放送法の対象にもなり得ない.

パソコンは要らない?

インターネットを閲覧するためならば,iPhoneなどのスマートフォンでも間に合う時代となりました. それでは画面が小さいという人ならば,iPadなどのタブレット端末を使えば,大きな画面でそれを閲覧できます.

こうした機器を使えば,パソコンはなくても間に合うのでしょうか? 大学生のみなさんには少し不足です.

不足する機能の第一は編集機能です. レポートを書くのにワープロを使うべきだと考える第一の理由は,けっして清書のためではなく,文章作成の際に推敲がしやすいことにあるからです. つまり編集を何度も何度も繰り返すためのツールがワープロです. そのためには,スマートフォンの画面は小さすぎるでしょう.では iPadなどのタブレット端末ではどうでしょうか?

タブレット端末の最大の欠点は,文字入力を画面を見ずにするのが困難なことです. 編集作業を円滑に行うためには,画面を見ないで入力可能なだけの高速入力を身につけるべきです. 文字を見ないで入力できることは,文字入力作業があなたの思考の邪魔をしないことも意味します. それなのに文字入力のためのタッチ操作がそれを害するのです.ではタブレット端末にキーボード(Bluetoothによる無線接続のものがあります)を付ければどうでしょう? 多くの人にとっては,これで十分かも知れません.